映画を全然観なくなったエオタによる、枯れた映画批評「2012」
コピーのコピーのコピーが氾濫し、消費することでしか存在理由が見出せないダメコンテンツの旺盛。
それでも人は時間つぶしというお手軽さに色めきあい、グリーやモバゲが金を効率よく徴収するシステムを確立し
それに我も倣えと追随する。断言するが、何かを得るためには相応の時間という対価や素養というものが必要なのだ。
日本の新潟に銃国産ワイナリーが生まれ繁盛しているんだが、そこは団体客禁止、子供禁止と客にルールを強要する。

面白いから、皆がやってるから(再放送のたびに「ラピュタ」を見て喜んでコメントするバァカとか)などとの曖昧な
理由からからではなく、ダイヤモンドは陰影があってこそ美しいとするならば、本物に至る道に影があるほどに、
それは本物足りえるのではないか。ガラス玉を本物と思い込まなくてはならない人間ほど、心のさもしい豚はいない。
メーテルリンクの「青い鳥」では幸せは身近にあるといったが、んなもん外に出るつもりもないブタの逃げ口上だよな。b
(yrloeq) 2011-12-09 09:49:57作成 2024-02-16 08:50:45更新 231投票 52有効票 105気になる 138興味無い 3609参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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5. 『アルゴ』についてのコメントGoogleYouTube


1979年にイスラムに革命が起こり、置き去りになったアメリカ大使館員6名を救出するためにCIAは偽映画作戦を企てる。
こりゃあ面白い。ミッションインポッシブルからご都合主義を抜き出し、緊迫感が最後まで連続する素晴らしい作品。
アメリカ人というだけで殺されてしまうイランでは用意周到な作戦さえも確実ではない。
脱出方法は空港から出るしかなく、つまりはどうしても入管を通る必要がある。しかし入国用紙の写の紙は「ない」のだ。
この不可能だらけの設定の中、命懸けの脱出劇は行われる。歴史的事実ということで観客はハッピーエンドであることは既に知っているが
最後の最後までダレない演出力に脱帽。ジョージクルーニーがかかわってるので、アメリカ贔屓の事実もなく(むしろアメリカ批判してる)
ドキュメンタリータッチがリアリズムを生んでいる。最後はスターウォーズのフィギュア上で語られる「世登場人物たちのその後」に
根底に流れる映画愛に唸らされる。人質救出劇も面白かったが、映画が大使館員らを救い、そしてイラン人とも共通の認識を持ち得るという
匂わせ程度のさじ加減も絶妙。傑作だ。b
[#1](mqvylm) 2012-11-02 12:36:21
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