映画を全然観なくなったエオタによる、枯れた映画批評2011
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1 ストーリー
2 内面・理由・心理
3 テーマ・作者の意図 (インタビューや過去の作品を観る)
4 観客の意見、感想 (誰でもできる)
下に行くに従って、解釈は多様になるが、3層までは観客の解釈の自由はほとんどない。
事実というものがまず存在するからだ。
この部分での解釈の自由を許してしまうと、映画自体が意味の無いものになってしまう。
それは思想の無意味化であり、知能低下や教養の崩壊が起こる。
個人の自由だとか、個性だとかの方便はカスの専売特許というわけだ。     byエイガオタb
(hcnefh) 2011-01-02 08:58:39作成 2025-07-16 19:05:13更新 366投票 91有効票 74気になる 109興味無い 5315参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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15. 『瞳の奥の秘密』についてのコメントGoogleYouTube

裁判所を定年退職したベンハミンは、25年前に担当した23歳の新妻の暴行殺害事件を題材に小説を書こうとしていた。
・・当時、被害者の夫モラレスの妻への深い愛情を知り、ノンキャリアのベンハミンはいささか暴走ぎみに犯人を追っていた。

犯人はすぐに捕まる・・・だが話はそこで終わらない。
ベンハミントの過去と現在が交互に描かれるのだが、そこで彼が思い出すのはモラレスが妻の死後にどうやって絶望を克服したかということ。
この冒頭でかわされる主人公の吐露には大きな意味があり、そこには残された被害者の苦悩がこめられている。
正直、この判事がどうしてこんなチンケな事件に入れ込むのか理解できなかったが、これは当時のスペインの不安定な情勢と悪がはびこっていた
司法に対してのアンチテーゼなのかもしれない。映画が見事なのは、このベンハミンと上司イレーネとの邂逅が事件解決の糸口になるという脚本の
上手さにあるんだが、そーいう技巧的なことを褒めたくない。晩年の探偵モノのラストのような陰鬱なラストとハッピーなラストが交互に
描かれるのだが、双方とも愛のなせる業だとことが大いなる後味を残す。傑作だ。b
[#1](uokkwa) 2011-08-18 08:55:45
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