カトー役と監督を「カンフーハッスル」のチャウ・シンチーがやると聞いて、小躍りしたのを覚えている・・・・その後、彼は降板するわけだが（交番理由は様々）、
結局出来上がったのはコメディ路線で、あれ？、なんでチャウシンチーをクビにしたのって思ったけど、見ているうちに納得。この映画には残虐描写がないのだ。
見せないのではなく、ジャンプカットなどの不自然な編集で場面自体が飛んでいる。特にアップ時はただ殴るだけもＮＧらしく、とにかく見せてくれない。
煙で相手を眠らす銃が活躍するようなアクションシーンは退屈至極。しかし最大の欠点は主役のセス・ローゲンにある。
自分でもヘタレの使えないヤツと認めてるんだが、こいつの頭の悪っぷりさが映画をつまらなくしている。悪役のヴァルツにもその頭の悪さが伝染してるらしく、
この映画はカトー以外は皆アホばかりでウンザリだ。
（巨大な銃を搭載した車で敵が襲ってくるんだが、近すぎて射角があわず主人公たちに当たらないとか、もうね、死ねよ監督って感じ。）
悪を倒したいという欲求がただ有名になりたいだけってのもムカツクし、それが他力本願ってのもバカ臭いし、小デブなセスのヘボいアクションも退屈。
いっそのことカトーを主役にすれば良かったのに。もしくはバカのセスが街をメチャクチャにする話とかにすれば、もう少し見れたかな。
ただ見終わってみると、アホのセスがちゃんと成長していて、実は続編は楽しみであるかなとか思ってしまう。ミッシェルゴンドリーは降板すべきだけど。ｂ