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エイガオタの負け犬映画批評箱
今日も今日とて映画が見れぬ。
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「蛇イチゴ」「ゆれる」の西川美和監督が、笑福亭鶴瓶を主演に迎え、僻地医療を題材に描いたヒューマンドラマ。
都会の医大を出た若い研修医・相馬が赴任してきた山間の僻村には、中年医師の伊野がいるのみ。
高血圧、心臓蘇生、痴呆老人の話し相手まで一手に引きうける伊野は村人から大きな信頼を寄せられていたが、ある日、
かづ子という独り暮らしの未亡人から頼まれた嘘を突き通すことにしたことから、伊野自身が抱えいたある秘密が明らかになっていく……。
しかし本作はそのような物語ではない。冒頭、鶴瓶が失踪する所から始まり、その後過去にさかのぼって、登場人物たちの証言から真実をあぶりだす構成をとっているのだが、これすらも実は意味はあまりない。
無免許医師を「詐欺師」と物語は断定しており、ほんのちょっと騙すつもりが、なぜか長居してしまったという流れ。いうなれば悪意ある者が垣間見せてしまった善意というのが本作のキモ。
「夢売るふたり」もそうだったが、悪いことをしてしまっているが同時に人助けもしているという、どっちつかずのスタンスが現実を前に次第に壊れてゆくという過程が丁寧に描かれてゆく。
鶴瓶が有能な医者ではないという設定が上手い。彼は看護婦の余貴美子やわずかに感ずいてる香川照之、本物の医者の瑛太などがフォローすることで成り立っている。またジジババばかりの村人を時には助け、
時には見放すという空気を読む能力も共同体から必要とされる要因になっている。必要とされる人は、その有益性よりも共同性が大切だとするのが、いかにも日本的で、そして現代的だと思った。
蛇足といわれているラストだが、風のように消えてしまい想い出の中にしか存在しなくなった人というオチも悪くは無いと思うが、誰か見守ってくれている人がいるかもしれないという「共同性」を
重視したオチこそに俺は救われた。無免許医の詐欺師は見返りを求めないからヒーローなのではなく、私たちが求めるからヒーローたりえるんだってオチは素敵だと思う。
誰かのためにしたことが、別の誰かのためにならないということに直面したときに、嘘つきは、嘘をつくことの重圧を知る。人のためになる嘘とそうでない嘘の対比も見事だと言っておこう。b