この箱は1000票に達したのでこれ以上投票できません。
エイガオタの負け犬映画批評箱
今日も今日とて映画が見れぬ。
(bavqco) 2013-07-02 13:24:34作成 2014-08-11 03:19:28更新 1000投票 99有効票 44気になる 51興味無い 24627参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

戻る投票順更新順
13. 『キャプテン・フィリップス』についてのコメントGoogleYouTube


2009年にソマリア海域で起こった海賊船による貨物船人質事件を、トム・ハンクス主演、「ボーン・アルティメイタム」「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス監督で映画化したサスペンスドラマ。
09年4月、援助物資として5000トン以上の食糧を積み、ケニアに向かって航行していたコンテナ船マースク・アラバマ号は、ソマリア海域で海賊に襲われ、瞬く間に占拠されてしまう。
53歳のベテラン船長リチャード・フィリップスは、20人の乗組員を解放することと引き換えに自ら拘束され、たった1人でソマリア人の海賊と命がけの駆け引きを始める。
米海軍特殊部隊の救出作戦とともに、緊迫した4日間を描く。脚本は「ニュースの天才」「アメリカを売った男」のビリー・レイ。
[#1](zkbgql) 2013-11-11 17:52:19

海賊撃退までの数日間を二時間におさめた、緊迫感あふれる作品。ドキュメント畑のポール・グリーングラス監督の力量がいかんなく発揮されている。
キャラで見せる映画的な面白さよりも、史実的な物語運びで作品にリアリティを乗せるのが目的なので、トムハンクス自身を楽しみたい人は肩透かしを食うだろう。
彼もまた、ただの登場人物の一人に過ぎず、主役といえども能動的な行動には殆どヒロイズムは存在しない(ただし演技的な見せ場はラストに用意されている)。
ソマリア海賊たちと理解しあったり、相手に置かれている立場に同情したりとかのしゃらくさい演出もない。ただただ起こった事実を並べているにすぎない。
にもかかわらず映画としての体裁を保っているのがこの映画の凄いところ。ただ海賊が来て、船長を誘拐→犯人射殺というだけのシンプルな話が緊張感と言う味付け
だけで、ここまで映画として感動できるものになるのは、それだけ事実(=リアリティ)と言うものが何よりも映画においては大切なことの現れなんだろう。
「ユナイテッド93」と同じで最終的には誰も勝者がいない悲しいラストだが、その圧倒的な現実感を前に観客は打ちのめされる。素晴らしい。b ★★★★★
[#2](obzvkd) 2013-12-13 14:37:55