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エオタのただの映画感想箱
映画好きってさ、ある程度行くと、本当に細かい所だけでお腹いっぱいになるよな。
007のオープニングアバンタイトルだけで満足したり、沢尻エリカのオッパイ見れただけで幸せになったり、ある種のフェティシズムの安い感情に
支配されてしまうというか、満ち足りるという枯れた感情論に行き着いてしまう。もう、それって立派なな時間つぶしだよな。

観ているもののレベルの高低はあるものの、対極的に観れば萌え豚とカワラネージャネーカよ。

俺は、俺は、誰かと戦いたいんだ。戦うためにじゃなくて、戦わないと自分を維持できない・・・・。
(dkigts) 2013-01-05 15:27:37作成 2014-07-04 21:58:26更新 1000投票 43有効票 49気になる 69興味無い 21874参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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6. 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』についてのコメントGoogleYouTube

911で死んだ親父の残した鍵をめぐっての物語。ダルドリー監督らしく技巧とエリック・ロスの脚本力にあふれた作品で、ミステリータッチの家族愛をうたったドラマとして非常に優秀。
泣けるシーンが何度もあり、ニューヨーク市民の暖かさもそれなりに伝わるのだが、どうにも話がうまく出来すぎていて映画にはそれほど深く乗れなかった。
特に最後に母親が実は裏で糸を引いていたというオチにはあきれ果てた。何もかもが計画通りとは(どうしてサンドラ・ブロックみてーな大物が母親やっているのか分かったよ。サンドラは好演してるけどな。)
主人公のガキがアスペルガー症候群に片足を突っ込んでいるということもあってか、とにかく映画がタイトル通りにウザイ。彼の独白の殆どで映画が構成されているので、肝心の472人にも及ぶ鍵の持ち主探し
というクエストが「実質最初の一人以外はまともに描かれない」という皺寄せにも繋がっている。とにかくカット数を大量に挿入してでの省略演出のオンパレードでハイテンポだけど情報量は以外に少ない。
もう少し肉親以外の人間が世界にはいるということに重点を置いても良かったのかなと思うんだが、そーいう人との出会いがガキを成長させるという物語ではなく、最初から凄かったアスペルガーのガキが
大した苦難もなく鍵のありかをみつけ、儀式的な行為の果てに家族の愛を取り戻すというただのファンタジー作品の面が強い。ガキは終始、大好きな父親のことしか考えておらず、そのブレなさは驚異的。
ここまで頭がいいのに、どうして911で飛行機が突っ込んだかは完全にノータッチなので、人の死はプロセス化出来ないという裏テーマだけは空回りしていると思う。
「どうしてパパは死んだの?」という誰もが絶対に思う問いには、実は明確な答えがあって、君が無関係だと思っている物質的豊かさの裏には、実は多くの犠牲が払われているという点がシカトされていては
またもしテロが起きたときは、このガキのオツムは崩壊するんじゃねーのかな。パパは突然殺されたのではなく、使っていたお湯が熱湯に変わるのに気がつかなかっただけという。ここが賛否両論の境目なんだよな。b
[#1](rgzbgk) 2013-01-10 13:32:19


ダルドリー監督は前作の「愛を読むひと」から一面的な物語をフューチャリングしすぎな気がする。
この映画も前作も秀作には変わりないだろうが、テーマ的な帰結を重視するあまりに、そんな理屈通りに人は動かないということを平気でシカトするようになった。
ナチスドイツも911も起こるべくして起こったことで、映画内でも少しだけ「ドレスデン空爆」のエピソードが出てくるが・・・・うーん、この程度の触りでも良かったのかなぁ?
911とドレスデンを同列に語るのは、ちょっと暴論か。75点だな。b
[#2](rgzbgk) 2013-01-10 13:41:05