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エオタのただの映画感想箱
映画好きってさ、ある程度行くと、本当に細かい所だけでお腹いっぱいになるよな。
007のオープニングアバンタイトルだけで満足したり、沢尻エリカのオッパイ見れただけで幸せになったり、ある種のフェティシズムの安い感情に
支配されてしまうというか、満ち足りるという枯れた感情論に行き着いてしまう。もう、それって立派なな時間つぶしだよな。

観ているもののレベルの高低はあるものの、対極的に観れば萌え豚とカワラネージャネーカよ。

俺は、俺は、誰かと戦いたいんだ。戦うためにじゃなくて、戦わないと自分を維持できない・・・・。
(dkigts) 2013-01-05 15:27:37作成 2014-07-04 21:58:26更新 1000投票 43有効票 48気になる 67興味無い 21836参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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6. 『ヒミズ』についてのコメントGoogleYouTube


原作は既読。父親殺しを発端に、タクシードライバーのデニーロ化する主人公がいかにも映画的で好きだった原作だ。この作者はダメ人間をリアルに描きすぎるので、見ていて辛い部分が多いのだが
映画にはそーいう部分を感じることはなく、追い詰められた人間の狂気こそをピックアップしているかの印象だ。原作との大きな変更点は東日本大震災直後という設定が追加されたことだ。
[#1](bbjldd) 2013-01-08 13:17:30

まず東日本大震災後の日本の設定と言うのが邪魔。何かと言うと瓦礫の山と化した町を写し、唐突に挿入される「反原発的な思想」も原作から浮きすぎ。
父親殺しの葛藤から破滅を選ぶ主人公設定と、震災後の東北人の境遇を似せて作ってあるのは分かるが、天災によるダメージは諦めもつくが、肉親への恨みはそんなことで晴れない。
劇中に何度も挿入される切れる若者がその象徴だ。誰かを傷つけねば痛みすら感じなくなる人間が多くなったのは震災が原因ではない。ここらへんのチグハグさは最後まで払拭できなかった。
しかし染谷の演技は素晴らしい。顔が綺麗過ぎて、当初は日常から浮いてみえる彼も、破滅と未来のはざまをただよっている壊れそうな十代を熱演。
ただヒロインの茶沢はウザキャラへの原作改変には懐疑的だ。主人公に匹敵する不幸の持ち主で、それなりに主人公と仲良くなる動機はあるもののエキセントリックすぎて同調できない。
茶沢さんは主人公を救う存在なのに、彼女は彼が憧れる「フツー」の象徴になっていない。
本作では茶沢とホームレス軍団は監督の単なる思想代弁者でしかなく、夢や希望を被災者に安易に語るなと言う映画とは似て異なるテーマを解説セリフではくばかりで退屈だ。
しかし映画はつまらないわけではない。監督得意の暴力シーンはキレがあるし(ヤクザが一般人に手を上げるとかありえねぇけど)、ボート屋と言う世間と切り離された異空間での
若者の再生ドラマとして非常によく出来ている。サミュエル・バーバー作曲「弦楽の為のアダ-ジョ」も映画にあっていていい。80点はあげてもいいかな。ただ原作とは別物だ。b
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=RRMz8fKkG2g#!
[#2](uudumt) 2013-01-09 12:26:54