http://yamakamu.com/archives/3702516.html

話的にはどーでもいい。少年漫画の表現の壁を強く感じたし、あの安易なハッピーエンドにまったく心を揺さぶられなかったから。
それに小学生が主役じゃ、頭が悪いから、話の深度も限られてくるというもの。だから話の本質がイジメ問題と同質になってゆくのが残念（障害の意味がない）。
でもさ、アイドル級の美貌の持ち主が実は障害者だったら（映画にはいくらでも転がっている設定）、その子は男からは引く手あまたじゃないの、結局はサ。
俺は２３歳の知能障害者の女の子知ってるけど（知り合いの子供）、顔はカワイクないし、どう見ても不思議形の女で、なんかいつも震えてるんだよね。
喋るときも、その震えが影響してて声が裏返ってるかのようなヘンな声になるから、すぐに障害者系だと分かる。
障害者に対するイジメが発覚したとして、それでイジメをしている人が悪かった、周りの大人が悪かった・・・こんな結論でいいの？
この話がオタに受けるのはエロゲのＫａｎｏｎみたいな、「この子（自分よりも下の存在）には俺しかいない」と思わせる萌え系漫画だから。本当にただそれだけだと思う。ｂ

小学校のときに顔の半分に赤いあざがある女の子がいたんだけど（１００万人に一人の病気だった。週刊誌にも載った。）、やっぱ石とか投げられてたよ。
ああ、もちろん助けなかったけどね。面倒くさいし、イジメにも、正義の味方にも興味が無かったから。ただ家が近いからご両親にはいつも挨拶してた。
それを自分の親から褒められたときは、ああ、大人たちは本当にアホだわって思ってたわ。挨拶ごときで、俺は良い子か？
だから俺はこの「聲の形」では完全にイジメ側や大人側の人間の視点で呼んでたんだよ。
こんなウゼェ女がいたら確実に無視を決め込むし、助けを乞われても「俺じゃ無理だわ」ってやんわりと断るわ。何回か断れば、自分が好かれてないと向こうも気が付くだろ。
でも、その周りが完全に小利口な悪として描かれてるんだよね。で、聴覚障害のアイドル並みのクオリティ女は転校するわけだ。あれ、イジメ問題は投げっぱなし？
いきなり５年後に飛ぶ物語だけど、聴覚障害の女も全く主人公の男を恨んでなくて、中学生（？）になっても空気を読む能力も全く上がってない。かわいいですなぁ。
心の綺麗な耳の聞こえない美少女が最初からもっていた才能で、男を一人虜にする物語。気持ち悪いですねぇ。ｂ

ってゆか、お尻の方に掲載されている「男魂ロック」が今週のマガジンでは一番面白かったわ。
才能があると感じるのは、むしろこの作者なんだが・・・。ｂ