この箱は1000票に達したのでこれ以上投票できません。
エオタのただの映画感想箱
映画好きってさ、ある程度行くと、本当に細かい所だけでお腹いっぱいになるよな。
007のオープニングアバンタイトルだけで満足したり、沢尻エリカのオッパイ見れただけで幸せになったり、ある種のフェティシズムの安い感情に
支配されてしまうというか、満ち足りるという枯れた感情論に行き着いてしまう。もう、それって立派なな時間つぶしだよな。

観ているもののレベルの高低はあるものの、対極的に観れば萌え豚とカワラネージャネーカよ。

俺は、俺は、誰かと戦いたいんだ。戦うためにじゃなくて、戦わないと自分を維持できない・・・・。
(dkigts) 2013-01-05 15:27:37作成 2014-07-04 21:58:26更新 1000投票 43有効票 49気になる 69興味無い 21874参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

戻る投票順更新順
6. 『ゼロ・ダーク・サーティ』についてのコメントGoogleYouTube



オサマ・ビン・ラディン捕縛作戦の全容を描いた作品。
タイトルは軍隊用語で深夜12:30の意。
[#1](cmfmdb) 2013-02-14 16:01:03

批判者のレビューを見ると「アメリカ視点が一方的すぎる」ということを指摘する人が多いのだが、全くの見当違い。
この映画はアメリカの視点のみで描かれる対テロ戦争だが、映画的な分かりやすいドラマを並べつつも、実はそれをもってアメリカの迷走そのものを本質を描いている。
本質とはテロに対する「終わりなき戦い」であり、そこには実は勝利などないということであり、迷走とはオサマ捜索という幽霊探しにも等しい行為だ。
あの911を引き起こし、3000人のアメリカ人を殺したオサマ・ビンラディンすらも風化の流れからは逃れられない。
CIAですらも問題は次のテロを止められるかと言う場当たり的な見解を示すに至る。もはや誰もテロ首謀者である彼の重要性を見出していないのだ。
それほどアメリカは敵が多く、そして敵は次々に生まれてゆく。オサマ暗殺ということで区切り的な勝利を掴むも、結局、何も終わってないことを示唆するラストは虚しすぎる。b
[#2](atlmer) 2013-02-17 14:57:56

映画のリアル描写バランスは、捕虜虐待に関してはなり温いというのが印象。アブグレイブやキューバなどで行われたことに比べると、その粘着性やサディズムはかなり抑えられている。
虐待する側も仕事でやっている面が強調され、それゆえに心が磨り減っているというサラリーマン風情なのだ。CIAというとプロフェッショナルと思いがちだが、ナショナリズムに対して
どうせ金で動くのが人間だと思ってる辺りに、実は時代遅れの存在だというのが見て取れる。しょせんはCIAもまた傍観者気取りなのだろう。
これが主人公の精神状態に直結しており、彼女は当初は何も知らない存在・・・・だがCIAということで私情は見せない。
しかし彼女がCIAと違うのは、憎悪の渦に巻き込まれてゆきながらも、その流れには乗らず、プロフェッショナルな対応に終始しているという点だろう。そしてそれは、やがて妄執に変わる。
現場局長が変われば、また現場の対応も変わるリーマンのしがらみの中で、なぜに彼女はオサマ捜索に10年も費やせたのか?。だが映画はそこまで踏み込みはしない。
オサマの居所の目星が付いてからは舞台は政治劇になり(ただしオバマ政権が行ったパキスタン政府シカトについての描写はなし)、あとは30分ものシールズによる突入シーンになる。
これが映画「ネイビーシールズ」よりも全然リアルなんだが、それゆえに面白味はなーんもない。女子供だろうが動くものは射殺。撃ち殺した後も死体に向けて、もう数発。
無抵抗な者には発砲はしないが、んなものは単に行きがかり上の状況によるものでしかない。これこそプロだわ。撃ち殺した後の死体を何度も見せてくれるので、彼らにヒーロー性は見出せない。b
[#3](atlmer) 2013-02-17 15:28:48

映画的な娯楽バランスとリアルへの目配せが本当に上手い。前作ハートロッカーでもそうだったのだが、これ以上リアルにするとつまらなくなるというのを監督が理解している証拠だ。
サスペンススリラーとしても見れるし、アクションシーンのないアクション映画ともとれる構成・編集が見事だ。これがオサマ捜索ものとして決定打とは思わないが、現時点では最高品質だな。
傑作だ。b
[#4](atlmer) 2013-02-17 15:32:05