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エオタのただの映画感想箱
映画好きってさ、ある程度行くと、本当に細かい所だけでお腹いっぱいになるよな。
007のオープニングアバンタイトルだけで満足したり、沢尻エリカのオッパイ見れただけで幸せになったり、ある種のフェティシズムの安い感情に
支配されてしまうというか、満ち足りるという枯れた感情論に行き着いてしまう。もう、それって立派なな時間つぶしだよな。

観ているもののレベルの高低はあるものの、対極的に観れば萌え豚とカワラネージャネーカよ。

俺は、俺は、誰かと戦いたいんだ。戦うためにじゃなくて、戦わないと自分を維持できない・・・・。
(dkigts) 2013-01-05 15:27:37作成 2014-07-04 21:58:26更新 1000投票 43有効票 48気になる 67興味無い 21836参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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1. 『ライフ・オブ・パイ』についてのコメントGoogleYouTube

[#1](wrjsxi) 2013-02-01 17:15:41

海を宇宙に例えるかのような演出からファンタジー色が大きいような印象を受けるだろうが、それが現実への合わせ鏡だというオチに拍手、そしてそれゆえファンタジーとは
救いであるという事実に胸を打たれる。冒頭に動物園のトラの瞳を見て優しさを感じる主人公。だが彼の父親は言う、トラは野生であり、人間とは相容れないと。
そしてトラの瞳の中に優しさを見たのは、トラの瞳を通して、自分の瞳を見たからだと・・・これが本作のテーマ。
嵐の中の雷も見ようによっては神の登場に見えるし、危機のさいの助けは神の慈悲に思えよう。海の漂流で神を感じる主人公だが、トラとの共同生活はそんな甘い幻想を捨てさせる。
しかし彼はトラを排除しない。映画ではトラということで緊張感が生まれ、友人としてではなく、一個の生命として尊敬できるから生きる気力が生まれたと説明があるが、まるで
説得力がない説明だ。この二人の漂流生活はまさに戦いの連続で、トラを飼いならすことは結局は出来ないのだ(ある程度の利害関係が一致するので縄張り争いは結を見るけど)。
そのおかげで映画はファンタジーさながらの様相なのに、安っぽいヒューマニズムに毒されることなく、トラと人間の奇妙な関係性を維持することに成功している。
「野生のエルザ」のような上から目線の動物愛がないのがいい。CGも驚異的で「アバター」がゴミに見える。1カット描写を多用するのも見事で、久々に映像で映画に魅入られた。
物語が始まるのが遅い(んなことない)、冒頭のインドでの恋人との描写が投げっぱなしという批判もあるが、あれは人間の心を忘れてしまったという比喩であり、それが見抜けないアホの戯言。傑作だな。b
[#2](gkvrjm) 2013-02-12 11:53:21