ハンガーゲームという２５人による生き残り競争という設定が、単なる舞台装置扱いと言うのに呆れはてる。主人公カットニスが積極的にこのゲームに参加することはなく、
ただひたすら逃げるというだけで、いつのまにか、次々と敵がどこかで死んでゆくというだけで話が終わる。主人公は生き残るのではなく、他が死滅していたから優勝ってオチは
この手のサバイバル作品でやられると本当にツマンナイ。生き残るのは一人なので、さすがに最後の一人とのバトルは残ってるだろうと思ってたら、いきなりのルール変更にまた唖然。
そして最後の最後にまたしてもルール変更。もう、どうでもいいや。ハンガーゲームという殺し合いを描く気が無いがよーく分かったわ。
この世界の大統領が良いこと言ってて「なんでゲームに勝者を作るんだ？、皆殺せばいいだろ」って開催者に問うんだけど、俺もマジでそう思う。このゲーム意味が無い。
だってこのゲームに勝ち残っても賞金も賞品もねーし、本当にただ生き残れるってだけしか目的がない。ヘタに生き残ると反逆者の英雄になって、反乱の原因になるし作者は頭が相当に悪い。
リアリティショーみたいなノリは面白いと思うんだが、ロボコップのＣＭにあるような圧制批判や世相反映などの演出はなく、むしろ主人公たち生贄に非常に好意的で、便利なサポート役
みたいな面が強調されているのも？な演出。皆、お前たちの殺し合いを楽しんでいる変態連中なのに、何、コイツらはお友達気分な関係なんでしょ。殺伐とした雰囲気すらありません。
結局、ただの恋愛映画なんだよ。映画の種類としてはトワイライトとかと同類の作品。これで４億ドル越えって、アメリカ人のティーンエイジャーは相当なアホ。
ハンガーゲームが始まるのが遅いという指摘もあるが、俺はそうは思わない。主人公たちのキャラ描写は丁寧だし、この辺はバトロワよりも優れている点だ。ゲームがクソなので意味のない前フリになっているがな。ｂ