エオタによる、一般人が全く参考にならない映画批評2010
映画を見るたびに思うのは、どうしてこんなにツマンネェ映画ばっかなんだろってこと。
そして、それを喜んで見ている連中の多いこと、多いこと。
こーいう連中が最大公約数の立場だったら、ツマンネェ映画が多いのも当然だよな。
大衆カレー店bの味が「甘い」のは、一番低いヤツにレベルを合わすからなんだよ。
辛いヤツが好きな人でも甘いのは我慢すれば食えるからな。
でも甘党は違う! 食べると苦しいもんじゃ、我慢なんかしないで、ただ食わないだけ。
映画もカレーも甘くなるのは世の常、商売の必定ってことサ。
そして、それを喜んで見ている連中の多いこと、多いこと。
こーいう連中が最大公約数の立場だったら、ツマンネェ映画が多いのも当然だよな。
大衆カレー店bの味が「甘い」のは、一番低いヤツにレベルを合わすからなんだよ。
辛いヤツが好きな人でも甘いのは我慢すれば食えるからな。
でも甘党は違う! 食べると苦しいもんじゃ、我慢なんかしないで、ただ食わないだけ。
映画もカレーも甘くなるのは世の常、商売の必定ってことサ。
現代に根ざしたクールな視点でみせる人生回顧録。論理武装も完璧な自由人ジョージクルーニーは、1000万マイルを貯めることを目指して
年320日以上は出張する出張オタク。リストラ宣告人という人の嫌がる彼の仕事すらも無難にこなし、公演以来からもステイタスもバッチリ。
思い返して、好意的に解釈すれば「純粋な男の物語」なのだろうが、それは裏を返せば「バカな男の物語」で、映画はそのことから目をそらさない。
男女の会話も大人びていて、決して議論にまで発展しない軽いジャブの応酬に大人の余裕を感じるとともに、空虚さもにおわす。
そういう演出が随所に見て取れて、さすが「JUNO」の監督と思う反面、登場人物を断罪しない温さも感じる。
彼には何の守るものもないし、責任も、未来すらもない。ただただ今を楽しんでいるだけだ。
いきずりの女と情事を楽しみ、呼ばれてもないパーティにもお忍び参加。待ちの列も並ばず特別扱い。晩飯も40ドルが経費で落ちる。何もかもが彼に有利に展開する。羨ましい。
映画はそんな彼にありきたりのハッピーエンドを用意しないが、何事にも深入りしない彼の人生防御手段と、生粋のリアリストとしての面が、映画からエモーションを
奪っていてあまり満足感を得られない。結局JUNOと同じく、主人公の生き様は最初から決まっていて、どんなトラブルがあっても変わらないのだ。
それがジョ-ジの生き様の空虚さを一層に際立たせるのだが・・・・・・・・・俺にはそのツッコミが甘いように思える。
ひとつにヴェラ・ファーミガ演ずるジョージをたらしこむ女性があまりにも親切すぎること。驚愕のオチがまってるが、あれは誰でも勘違いする。
ジョージは悪くない。そしてアナ・ケンドリックを最後に手助けするシーンも、主席卒業のアナに求職の手助けなど無用。
人との繋がりを感じさせるシーンだが、こういう偽善こそ、ジョージが最も敬遠するものじゃねーの。だからコイツは自殺した女を覚えてない。
どうも劇中では「心の苦痛をやわらげる」などと綺麗ごとめくが、他人に不感症なゆえであり、それがマイル貯めというトンチンカンな目標を打ち立てる要因でもあるのに
そういうクソな部分をマイルドに演出しすぎて気に入らない。映画内で登場人物を断罪しないのは有能な監督の証だと俺は思うが、イケメンのジョージクルーニーが演ずると
どんなバッドエンドでも、しょせんは「持つ者」にしかみえず、映画からはその実リアルが失われちゃうんだよなぁ。
マイル貯めはパンチドランクラブでアダム・サンドラーもやってたけど、ジョージクルーニーがやるとオサレになっちまうんだよねぇ。b