どうしようもないグダグダさに耐えられなくなってロビーに避難すると、
そこには同じく苦虫を噛み潰したような表情のおっさんたちが何人もいた。
皆、無言でタバコをすったり、佇んだり。
そう、最大のウリであるはずの、まだ見ぬ宮沢りえの濡れ場のことを思うと、立ち去るわけにも行かないのであった。