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★映画批評箱
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「トランスフォーマー」シリーズなどのヒットメーカー、マイケル・ベイ監督が、「テッド」のマーク・ウォールバーグ&「ワイルド・スピード」シリーズの
ドウェイン・ジョンソン共演で描いたクライムアクション。マイアミで暮らすダニエルは、筋トレだけが生きがいの冴えないスポーツジムのトレーナー。
そんな自分の人生に嫌気が差したダニエルは、ジムの常連客である裕福なビジネスマンの誘拐を企む。同僚のエイドリアンや前科者のポールらと組んで計画を実行に移し、
なんとか大金を奪うことに成功したダニエルだったが、そんな彼らの前に秘密捜査官が現われ……。
繰り広げる犯罪は出たとこ勝負でバカ炸裂。そこは笑えるし、主演陣もどこか憎めないキャラを好演しているんだけど、そこには皮肉から来る痛さよりもバカだけど何が悪いんだよ?と言う
開き直りと言うか、居直りと言うか、ある意味清々しさすら感じる作り。人体解体をして証拠隠滅を図っても、どこか笑える作りにしてしまうベイ監督の手腕に脱帽。
後半になると映画自身が登場人物の行動を突っ込んだりまでする。事実は小説よりも奇なり。事実がありえなさ過ぎて、映画が逆に嘘っぽくなるのが笑える。もう、本当の登場人物たちがバカすぎ。
ただドウェイン・ジョンソンが後半空気化してしまうのは残念。彼は出来る男は演じられても、ダメ人間は演じるのはヘタ。その分マークウォールバーグは最高なので、まぁいいか。
気になったのは登場人物たちが破滅する後半にパワーがないこと。最後の追いかけっこは、相変わらず何が起こっているかサッパリ分からない。この監督追跡劇が致命的にヘタ。
登場人物たちがなかば犯行を自覚的にやっているので、罪の意識を感じてる分、その最後には盛り上がりは無い。ここら辺は「凶悪」にも通ずる話自体の弱さがある・・・・が、まぁいいんじゃね。b
★★★(6段階評価)