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★映画批評箱
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(tgltna) 2014-03-17 22:32:57作成 2014-05-09 11:31:28更新 1000投票 19有効票 28気になる 25興味無い 92078参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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2. 『悪の法則』についてのコメントGoogleYouTube


米カリフォルニアを舞台に欲望にまみれたセレブリティたちが危険な罠に落ちていく姿を、巨匠リドリー・スコットのメガホンで描いたサスペンス。
脚本を「ノーカントリー」で知られるピュリッツァー賞作家のコーマック・マッカーシーが書き下ろしたオリジナル作品。
若くハンサムで有能な弁護士(カウンセラー)が、美しいフィアンセとの輝かしい未来のため、出来心から裏社会のビジネスに手を染める。
そのことをきっかけに周囲のセレブたちにも危険な事態が及び、虚飾に満ちた彼らの日常が揺るがされていく。
主人公の弁護士にマイケル・ファスベンダーほか、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットが出演。
[#1](ligrxj) 2014-04-09 04:34:22

犯罪映画だと思っていたが違っていた。まぁ「ノーカントリー」のコーマック脚本だから、テーマ最優先の物語運びにはすぐには慣れた(解釈の方向性ね)。彼の書く物語は全て暗喩で出来ていて、
お手前の犯罪劇は実はどーでもいい。哲学的な会話のみが延々と続き、前半1時間は話は全く動かない。通常の映画だと思ってると超退屈な映画にしか見えないだろう。
今回のテーマは「この世界には皆には見えない残酷なルールがあり、それを自覚しないものには破滅あるのみ。ただ自覚するのは困難であり、多くの人は自覚したつもりでしかない。」というもので
登場人物たちはたいした理由も無く破滅するだけ。地下にもぐってもすぐに見つけられ、海外に高飛びしてもすぐにバレる。どうやって敵が探り当てたかの描写はナッシング。ここを突っ込んではダメ。
この世界には「目に見えないもの」があるということだけをアピールしたいだけだから。こういう視点で作品を見ないと、キャメロンディアスが懺悔室でなぜ懺悔しないのに話すのか、ペネロペクルス
とのプールサイドのダイヤ値踏みの話の意味が分からない。これは「知ろうとせずに立ち去るもの」をバカにしているのだ。そしてなぜ彼女が車をファックするのかもちゃんと作劇として理由がある。
高級車は金持ちの象徴、それを捕食するのは弱肉強食の世界では頂点を意味する。車の持ち主であるバビエルバルデムはそれを「分からない行為だし、分かりたくもない」と繰り返すだけ。
このテーマ演出の積み重ねがこの映画だ。知るチャンスは幾度もアリ、多くの人が助言を行うが、結局は誰もそのことを聞かない。そして破滅してゆく。唯一、その助言を聞くものだけが生き残るのみ。
それが世界であり、残酷の象徴であり、かつ不条理と言う超現実なのだ。・・・・テーマは素晴らしいのだが、いかんせんリドリースコットに会話劇をスタイリッシュに描写するのは荷が重いようで
ただ顔を交互に写すだけのカメラは退屈。こういうのはもっと頭の良い監督とカメラマンのコンビにやらさないと。キャスティングも有名どころが集まりすぎなのも問題。★★★(6段階評価)。
[#2](ligrxj) 2014-04-09 05:05:40