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エイガオタの負け犬映画批評箱
今日も今日とて映画が見れぬ。
(bavqco) 2013-07-02 13:24:34作成 2014-08-11 03:19:28更新 1000投票 99有効票 43気になる 49興味無い 24597参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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13. 『アラビアのロレンス』についてのコメントGoogleYouTube


第一次世界大戦の2年目を迎えた1916年、カイロ英陸軍司令部勤務のロレンス(ピーター・オトゥール)は、アラビアに対して勢力を持っている
トルコの圧政に苦しむアラビア人に深く同情していた。やがて、ロレンスはさまざまな戦略を用いてトルコ軍を打ち破り続けるが……。
[#1](upyzol) 2014-02-25 10:28:59

スピルバーグなんかは世界最高の映画と言ってるが、4回観ても俺には優れた作品止まりの映画としか思えない。確かにオールロケの迫力とその圧倒的な物量には
驚きはするが、撮影手法が右から左へカメラが移動するばっかで面白くもなんともない。俯瞰視点からの映像が殆どなく、背景を取りたいときはロングショット、後は俳優の
顔のアップしかないという手抜き手法。こういっちゃなんだが70年前の白黒映画「自転車泥棒」のがカメラワークは優れていたよ。
この手抜きがマイナス要素となり目立つのがアカバ攻略シーンやトルコの鉄道襲撃シーンなどの大規模戦闘シーン。ロードオブザリングなんかじゃ、こういう大群突撃
シーンは俯瞰で数秒見せるだけで後はカメラそのものが動いて戦場を三次元的に描写するんだが、この映画は俯瞰をダラダラ見せて、しかもそれで終わる。
いきなり次のシーンになって、戦闘がもう終わってるのだ。大胆な省略。しかし、これが常に続くとなると話は別だ。終盤のダマスカス攻略まで戦闘スペクタルシーンは
多いのに、実際にこの戦闘を褒め称えるレビューに出会ったことは無い。アラビアのロレンスはトルコに対して破竹の連勝を築いて大佐にまで上り詰めた男なのに、彼が
連勝するシーンが薄い演出で構成されている。戦争=殺戮であり、映画でも戦死者は負傷者を上回ったとあるのにそんなシーンは映画にはない。4時間近く上映時間があってもだ。
続く。
[#2](upyzol) 2014-02-25 10:46:38

俺がこの映画が鼻についてしょうがないのは、単なるイギリスの植民地政策のための尖兵であるロレンスがあたかもアラブのために動いていたかのように物語が構成されていること。
その一方でロレンスは軍から離れたがっているかのような話を何度か挟み、そうかと思えば舌の根が乾かぬうちにダマスカス攻略のためにアラブ人に寄与しようとする。
また自らを英雄視したりもする。まさに映画冒頭で描かれるような掴みどころがない人物として描かれているんだが、これ、ただ詰め込んだだけじゃね。
疲れるからもう革命もどきはやりたくないけど、やるからには俺が一番なんでやるけど、基本はヒロイズムで目的とかあんまどうでもいいんだよねって、なんか行き当たりばったり
すぎねーか? まぁ、最初のロレンスの抜擢もテキトーだったからこれでいいのかもしれないけど。正直、つかみどころが無い映画にしか見受けられないんだよなぁ。
あまり過剰でない演出と、戦争描写の非人間性とかを隠蔽した構成のおかげで、映画の方向性のふり幅が割と観客の好きにどこにでも行けるしさ。
さわりは全部描くけど、深くは突っ込まないよってスタンスだけで映画が作られている。間延び演出も手伝って、このおかげでダイジェストっぽく映画がなってないのは評価できる。
ただ上映時間が長すぎる。自然描写もアカバ攻略後の砂浜シーンとか無理に入れすぎ(好きなシーンだけど)。オマーシャリフが陽炎の中から向かって来るシーンが延々と3分も
あるんだけど、いやさ、シーンの意味合いは分かるし印象は強くなるんだけど、それ以後彼が説明役に堕すことを考えれば、やっぱ力の入れ具合(自然重視)が間違ってると思うよ。
アラブ人に憧れて来たけど、やっぱアラブ人はキッツイから辞めるわってだけの話ジャン。で、その根拠が戦争はキッツイからって、散々映画がその事実から逃げておいて、よく言うぜ。b★★★
[#3](upyzol) 2014-02-25 13:06:38

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◇上映時間3時間以上の面白い映画コン◇夏の終わりの曲