映画を全然観なくなったエオタによる、枯れた映画批評「2012」
コピーのコピーのコピーが氾濫し、消費することでしか存在理由が見出せないダメコンテンツの旺盛。
それでも人は時間つぶしというお手軽さに色めきあい、グリーやモバゲが金を効率よく徴収するシステムを確立し
それに我も倣えと追随する。断言するが、何かを得るためには相応の時間という対価や素養というものが必要なのだ。
日本の新潟に銃国産ワイナリーが生まれ繁盛しているんだが、そこは団体客禁止、子供禁止と客にルールを強要する。

面白いから、皆がやってるから(再放送のたびに「ラピュタ」を見て喜んでコメントするバァカとか)などとの曖昧な
理由からからではなく、ダイヤモンドは陰影があってこそ美しいとするならば、本物に至る道に影があるほどに、
それは本物足りえるのではないか。ガラス玉を本物と思い込まなくてはならない人間ほど、心のさもしい豚はいない。
メーテルリンクの「青い鳥」では幸せは身近にあるといったが、んなもん外に出るつもりもないブタの逃げ口上だよな。b
(yrloeq) 2011-12-09 09:49:57作成 2025-07-14 12:20:40更新 243投票 63有効票 113気になる 149興味無い 4113参照 はてなブックマークはてなブックマークに追加 Twitterでつぶやく

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5. 『戦火の馬』についてのコメントGoogleYouTube


第一次世界大戦を舞台背景に、次々に飼い主(なぜか全員、馬好き)を変える馬ジョーイの行く先で起こる戦争秘話。
出てくる人間が頭の良いいい人ばかりで、あまり戦争の悲惨さや厳しい現実描写はない。人や馬が死ぬシーンも見せてくれない。
内容も駆け足なのだがダイジェスト的な構成には陥っておらず、カメラワークや会話ではなく画で魅せる演出も見事。
ヒロイックな演出が最近のスピ映画よろしく抑え目なので、仲間の馬が死ぬシーンがあまりにも淡白で、お涙頂戴に走らない
美学も分かるんだが、ここはもう少し引っ張ってほしかった所。
なんかイーストウッド映画っぽいなぁと思うんだけど、イギリスの戦車マークⅤと馬の追いかけっこがあったり、毒ガス塹壕戦や
ガトリングガンの演出とか、随所にスピルバーグらしい戦争オタクさが垣間見えてよかった。
全体的に可もなく、不可もなくといった手堅い印象を受けるが、たとえ人殺しであっても戦争帰還者に敬意を表するという
日本では絶対にマネ出来ない流れは胸を打つ。無名どころで抑えた演技陣もよく、エミリーワトソンの肝っ玉母さん役がいい。秀作だ。
[#1](paaylt) 2012-03-21 02:45:22
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