小学校のときに封筒に入った大金を拾ったことがある。なにやら重要そうなシステム手帳と一緒に。
交番に届けたら、偉く重要な金と手帳だったらしく、
グランド中の花壇に花とタイヤ遊具一式が寄贈された。
臨時全校集会で、前に呼ばれて校長に褒められたのは嬉し恥ずかしい思い出。
しかし大人になった今、あれは一体何の金だったんだろうと考えるときがある。

上京したばかりのころ、まだSuicaになってないJRの定期を拾った。
交番に届けて書類に記入したら、忘れた頃にえらく丁寧な女性からお礼の手紙。
別にそこからロマンスが生まれるような事はなかったけれど。

個人情報の扱いに煩くなった今となっては、こういうのは稀なんだろうなあ。

京王線の定期を拾って新宿駅に届けたら駅員の「あそうですかどうも」の一言でまったく何も無し。
別に何かを期待していたわけじゃないが、あまりにも適当な感じだったので、印象悪くて足を延ばした労力にすら見合わなかった感じ。ちゃんと持ち主に届いたのか不安だよ。

俺も小学生のころ内側に名前の刻まれたピカピカの指輪を拾ったことがある。
拾ったのは側溝から。しかも二つ並ぶように落ちてた記憶がある。
その日のうちに近くの交番に届けたが、
その後は持ち主からも警察からも音沙汰はなかった。

今思えば、婚約したカップルが買った結婚指輪だったんじゃないかと思う。
何らかの理由で側溝に捨てられていたのだろう。

一眼レフ：今思えばちゃんと届けるべきだったが、当時のおれはちょうどカメラに興味を持ち始めたときだったので、「これは神様からの贈り物に違いない」と自分のものにしていた。

定期券：駅のホームで拾い、片手に持ったまま改札口へ行ったら
女性が駅の係員と話しているところだった。
女性がこちらを見て声を上げたのを覚えてる。